終戦の日の15日、小泉進次郎環境相と萩生田光一文部科学相が東京・九段北の靖国神社を参拝した。現職の閣僚が終戦の日に参拝するのは2016年に当時の高市早苗総務相と丸川珠代五輪相が参拝して以来で、4年ぶりとみられる。
小泉氏は午前8時前、神社に入った。約15分で参拝を終え、記者団の問いかけには答えず神社を後にした。萩生田氏は参拝後、「先の大戦で尊い犠牲となられた先人の御霊(みたま)に謹んで哀悼の誠を捧げた。一政治家として恒久平和を次代にしっかりと守り抜き、不戦の誓いを新たにした」と語った。私費で玉串料を納め、「文部科学大臣衆議院議員 萩生田光一」と記帳したという。
昨年9月の改造後の現在の安倍内閣の閣僚では、改造直後の秋の例大祭時に高市総務相と衛藤晟一沖縄北方相が参拝している。
安倍晋三首相(自民党総裁)は15日、代理を通じて私費で玉串料を神社に奉納し、参拝は見送った。首相は13年12月に参拝したが、その後は参拝していない。
首相の代理を務めた高鳥修一・自民党総裁特別補佐によると、「自民党総裁 安倍晋三」の肩書で玉串料を納めた。首相からは「こんにちの平和の礎となられた戦没者の方々に対して、心から敬意と感謝の念を捧げ、御霊の平安と、恒久平和を祈ります」という言葉を預かったという。
一方、超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長=尾辻秀久・元厚生労働相)は毎年行っていた会としての一斉参拝を取りやめる。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、4月の春季例大祭時と同じ対応をとるという。(小野太郎、坂本純也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル